Quenching プローブ

Quenching プローブ

シトシンに結合した蛍光色素の蛍光が近接したグアニンの作用で消光(図.Quenching probeが標識DNAと結合すると消光する)

Quenchingプローブは、「グアニン塩基による蛍光消光現象」に対応した緑色蛍光色素を標識したDNAオリゴです。


仕 様

Quenching プローブ

構造 Qprobe
蛍光標識DNAオリゴ(3’末端のシトシン塩基に緑色蛍光色素を導入)
合成鎖長 15 mer – 40 mer
精製 HPLC精製
形状 乾燥品
保証収量 1 O.D.
  • Quenchingプローブが増幅された標識DNAに結合すると蛍光量の減少がリアルタイムPCR装置等の蛍光検出装置で検出されます。
  • 増幅終了後に温度を上昇させると(融解曲線解析の実施)、Quenching プローブ が標的DNAから解離し、一旦消光していた蛍光色素が再発光するため、適切な増幅産物が得られたかどうか特異性を確認することができます。

 

Universal Quenching プローブ (UQP) と Joint DNA を組み合わせた方法

Universal Quenching ProbeとJoint DNAを組み合わせることでさまざまな標的DNAと結合 (Universal QP法)

既定の配列で設計されたUniversal Quenching プローブ (UQP)と、UQPの相補的な配列が3’末端側に付加されたJoint DNAを組み合わせる方法は、標的遺伝子毎にQuenching プローブを合成する方法より簡単に「グアニン塩基による蛍光消光現象」を利用した標的遺伝子の検出や特異性の確認を始めることができます。1本のUQP (蛍光標識DNAオリゴ) と、様々な標的配列毎に設計して合成したJoint DNA (非標識DNAオリゴ) を用意するだけなので、安価にたくさんの標的配列を探索することが可能となります。

Universal Quenching プローブ (UQP)

構造 Universal Qprobe
蛍光標識DNAオリゴ(3’末端のシトシン塩基に緑色蛍光色素を導入)
合成鎖長 UQP配列は非公開です
精製 HPLC精製
形状 乾燥品
保証収量 6 nmol
  • 保証収量の6 nmolは、1反応あたり3.5 pmol使用する場合、1,500~2,000反応分に相当します。
  • UQP配列には、修飾ヌクレオチドが含まれます。そのためUPQとJoint DNAをアニールさせると、100℃でも解離しない強固に結合したUQP-Joint DNA複合体を形成します。
  • UQP-Joint DNA複合体はQuenchingプローブと同様に、増幅終了後に温度を上昇させることで増幅産物の特異性について評価することができます。
  • Universal Quenching プローブのライセンス情報はページ下部にあります。

 

Joint DNA

構造 Joint DNA
非標識DNAオリゴ
合成鎖長 ・標的DNAに相補的な配列は、36 merまで  (3’末側にシトシンを含む)
・3’末端にUQPの相補的な配列 (鎖長は非公開)を付加して合成
精製 カートリッジ精製
形状 乾燥品
保証収量 1 O.D.
  • Joint DNAは、Universal Quenchingプローブと組み合わせて使用します。
  • Joint DNAのライセンス情報はページ下部にあります。

 

Quenching プライマー

構造 Quenchingプライマー
蛍光標識DNAオリゴ(5’末端のシトシン塩基に緑色蛍光色素を導入)
合成鎖長 15 mer – 40 mer
精製 HPLC精製
形状 乾燥品
保証収量 1 O.D.
  • Quenching プライマー がDNAポリメラーゼによるDNAの伸長で増幅産物に取り込まれると、増幅が進むにつれて経時的に蛍光量は減少していきます。
  • プライマー配列設計が容易です。例えば、Quenchingプライマーの5’末端にシトシン(C)を1塩基付加することで、伸長した相補鎖中のグアニン(G)によって消光させることができます。

 

修 飾

緑色蛍光色素
最大励起波長が502 nm、最大蛍光波長が510 nmの蛍光色素です。
グアニン塩基が近接すると蛍光の放出が抑制される特徴をもちます。
オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションでは、シトシン塩基に結合した蛍光色素の蛍光放出が相補鎖のグアニン塩基によって消光されます。

品質管理

Quenchingプローブ、Universal Quenching プローブ、QuenchingプライマーについてHPLC精製を行い、品質管理としてMALDI-TOF MS、分析用HPLCにて鎖長、蛍光色素のカップリングを確認いたします。製品には分析用HPLCチャートを添付します。
(Joint DNA には添付されません)

備 考

ライセンス
Universal Quenching プローブ法は、国立研究開発法人産業技術総合研究所が特許を保有しています。株式会社ニッポンジーンは、Universal Quenching プローブ法の実施許諾を受けています。

注)QProbe は、日鉄環境株式会社 の商標です。

発 送

室温で発送します。
お手元に届き次第、-20℃にて凍結保存してください。

推奨される保存条件と安定性
乾燥状態、-20℃にて保存 ・・・・ 6か月
乾燥状態、室温にて保存 ・・・・ 1週間
液体状態、-20℃にて保存 ・・・・ 1か月(凍結融解の繰り返しは避ける)
液体状態、室温にて保存 ・・・・ 1日
乾燥状態、-20℃にて保存
6か月
乾燥状態、室温にて保存
1週間
液体状態、-20℃にて保存
1か月(凍結融解の繰り返しは避ける)
液体状態、室温にて保存
1日

注)液体状態で凍結保存する場合、凍結融解の繰り返しは避けてください。

注)蛍光色素は光によって劣化する恐れがありますので、遮光して保管してください。

注文締め切り時間と納期

営業日の17:00までにE-mailまたはオーダーフォームよりご注文を受付した分が当日受注分となります。

  • 納期は受注日を0とした場合の発送日です。
  • 出荷は原則として月曜から金曜まで行っております。
  • 土・日・祝日および弊社指定の休業日は営業日にカウントされません。
  • 納期の異なるオリゴを同時にご注文された場合、納期の長い方に合わせてお送りします。
  • ご注文のなかに収量不足等で再合成になったものがある場合、再合成ができ次第まとめてお送りいたします。その場合は、E-mailご連絡いたします。

 

価 格

納期・価格表(Quenching プローブ)

注文内容 納期 希望納入価格
Quenching プローブ 10営業日 45,000円
Universal Quenching プローブ 10営業日 45,000円
Joint DNA 10営業日 9,000円
Quenching プライマー 10営業日 45,000円

希望納入価格(税別)は、合成料金、精製料金を含みます。

注文方法
1. Quenching プローブ申込用紙 をダウンロードします。
2. シート名「お客様情報」にお名前と住所を入力します。
3. シート名「Order Sheet」に必要事項を入力して保存してください。
4. エクセルファイルをE-mail添付もしくはオンラインオーダーフォームよりお送りください。
納品場所

ご注文の際にご入力いただいたお客様の送り先住所へオリゴをお届けします。
お客様のご住所(請求先となります)と異なる住所、または代理店への配達をご希望の場合は、コメント欄もしくはメール本文に配達先住所と宛名と電話番号をご記入ください。

お支払い

本オリゴ合成サービスは、株式会社ニッポンジーンが富士フイルム和光純薬株式会社を国内販売元として提供するサービスです。ご注文の際には、富士フイルム和光純薬株式会社の代理店・特約店 をご指定ください。ご指定頂いた代理店・特約店より納品書、請求書を発行いたします。その他の納入業者を指定される場合には、弊社までお問い合わせください。


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